
前稿では、産業廃棄物処理業許可申請に必要な講習の申し込みについて説明しました。本稿では、実際に申し込みを行った後、どういったことを学習し、また修了試験はどういった問題が出題されるのか?といった点を解説していきたいと思います。
産廃講習会で使用するテキストは?
まず、前稿でご説明した講習の申し込みを済ませると、テキストが自宅へ郵送されてきます。正式な名称は「産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物処理業の許可申請に関する講習会テキスト」であり、合計3冊、(①共通科目/収集運搬科目、②処分科目、③資料編)の分冊になっております(2025年度版)。下に、実際に使用され、私も実際に学習したテキストの写真を貼り付けておきます(筆者撮影)。



講義はどんな感じで進むの?
では、実際の講義はどんな感じで進むのでしょうか?筆者はオンラインでの講習受講であったため、テキスト郵送時に同封されていた資料に記載されていたウェブサイトから講習のサイトにアクセスし、JWセンターから指定された受講番号を入力してログインし受講を開始しました。対面形式においてはあらかじめ指定された会場、日時にて受講します。なお、対面形式に関しては1日から5日、受講するコースにより分かれています(「普通」産業廃棄物の収集・運搬課程(新規)であれば2日)が、全日の出席が必要となります。
講義は、原則として先述したテキスト①共通科目/収集運搬科目から始まり、講師の方(それぞれみな産業廃棄物の専門家の方々です)によりテキストに沿って解説をしてくださいます。重要な箇所はアンダーラインを引くなり、四角で囲むなりの指示をして下さいますので、そこは漏らさずチェックしておくようにしておきましょう。
なお、テキストの具体的な内容、中身については無断転写複製が禁じられているためここではお示しできませんが、前掲のテキスト写真の通り、テキスト①では共通科目として第1章 産業廃棄物概論から第5章 安全衛生管理とある通り、許可申請に必要な最低限の知識、廃棄物をとりまく環境、廃棄物処理に必要な管理面に関し身につけておくべき内容となっております。また、第6章 収集・運搬では、文字通り、収集・運搬業を行うにあたって知っておかなければならない法的義務や役割、関連規制などを学びます。
テキスト②処分科目では、処分業を行うにあたり必要な計測管理、中間処理と再生利用、及び最終処分に関し廃棄物処理法及びその周辺法令の知識などをまじえ講義が展開されます。
また、③資料集は知識としてもっておきたい各種法律、基準、マニュアル等が記載されており、必要に応じ講師の方が参照すべきページを示して下さいます。
なお、さきほど対面形式の場合、受講するコースにより所要日数が異なるとお伝えしましたが、オンライン受講であっても、収集・運搬課程又は処分課程のみの受講なのか、収集・運搬課程及び処分課程両方の受講なのかによって講義動画の視聴時間が異なっております。
筆者はオンライン形式で収集・運搬及び処分の両課程を受講しましたが、講義はトータルで18時間程度となっておりました。
内容は難しいの?
読者の皆様がもっとも気がかりなことの一つとして、講義の内容、またはテキストに記載されている内容が難しいの?理解できるのかな?といったことではないでしょうか?
結論から申し上げますと、たしかに、産業廃棄物という、一歩その対応を間違えば重大な環境破壊を招きかねないものの処分を行うための必要な許可申請を行う際に必要とされる講習ですから、講義やテキストの内容が易しい、ということはありません。しかし、そこは専門家の講師の方々が受講者が理解できるよう、かみ砕いて説明をして下さいます。また、すでにご説明したとおり、重要な箇所、必ず押さえてほしいポイントについてはアンダーラインを引くなり、四角で囲むなりの指示をして下さいますので、そこは必ずチェックしておくようにしましょう。
修了試験てどんな感じ?
無事に対面またはオンライン形式による講義の受講が終了したら、次は最後の関門、修了試験です。修了試験は前稿でお伝えした通り、対面形式の場合は講義の全編を受講後、オンライン形式の場合はあらかじめ申し込んでおいた会場、日時にて受験することになります。
修了試験は受講した課程により試験時間も異なるのですが、「普通」産業廃棄物の処分課程と収集・運搬課程を同時受講した場合、60分となっております(2025年度)。ちなみに、特別管理産業廃棄物の処分課程と収集・運搬課程を同時受講した場合の修了試験は70分です(同)。
出題形式は?
修了試験は、4肢択一式と〇×式の2種類で出題されます。既述した通り、講師の方が指示してくださった重要箇所(アンダーラインを引くなり、四角で囲むなりの指示をして下さったところ)から中心に出題されます。テキストをしっかりと読み込み、講師の方が指示された箇所をしっかりと押さえておけば、決して難しい試験ではないと考えられます。なお、普通産業廃棄物の処分課程及び収集・運搬課程の同時受講をした場合の出題数は61問、このうちテキスト①第1章 産業廃棄物概論からは21問が出題されます(2025年度)。これは、産業廃棄物処理業許可申請のためには廃棄物処理法の理解が不可欠であることに加え、関連法令や各種基準等にまで理解を広げるためにもしっかりと身につけておくべき知識であるためと推察されます。
合格するために必要な点数は?
普通産業廃棄物処分課程、収集・運搬課程及び今回の筆者のように両課程の同時受講を行った上で修了試験を受験した場合、総得点の70%以上の正解かつテキスト①第1章 産業廃棄物概論からの出題に関しても70%以上の正解が要求され、各科目で0点がないことが必要となります。なお、特別管理産業廃棄物の修了試験に関しては総得点の75%以上の正解かつテキスト①第1章 産業廃棄物概論からの出題に関しても75%以上の正解が要求され、各科目で0点がないことが必要となります(2025年度)。
まとめ
以上、富士市における産業廃棄物処理業(処分業及び収集・運搬業)の許可申請に関する講習会および修了試験までみてきました。読者の中には、「なんか難しそう」と不安に感じた方もいるかもしれません。しかし、既に述べた通り、講師の方の解説を聞き、かつテキストをしっかり読み込んでおけば決して難しい試験ではありませんので、自身をもってとりくんでいただければと思います。
次稿では、試験終了後の流れを中心に解説をしていきますので、引き続きお付き合いいただければと思います。
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